2018/12/24
昨日のブログでは、
「教えることは教わること」とか
「教えることで学びリーダーシップをとれる子に」ということを書きました。
教えることで学びリーダーシップをとれる子に・教育は忍耐・効く蹴りのコツとは?
昔から言われていることですが、空手ではよく「帯の魔力」なんていうことが話題になります。
どういう事かと言うと、
例えば、入門も同時期で、実力が拮抗した2人の空手家AとBがいたとします。
やる気もあるので、毎回同じタイミングで昇級してきました。
ある時、Bは仕事の都合で審査会を受けることが出来ずに、Aだけが昇級審査を受け合格、Bより上の帯となりました。
その後、試合でAとBが対決することになりました。
するとこのような場合、実力は同じくらいなのに、多くの場合、上の帯となったAが勝つことが多いのです。
これがいわゆる「帯の魔力」。
おそらくAは「下の帯に負けられない」と言う強い気持ちでBに勝つことが出来たのでしょう。
これは、「強くなったから帯が上がった」もあるでしょうが、「帯が上がったから強くなった」
「立場が人を強くした」「立場が人を作った」と言えます。
昨日のヒヨの例をとっても
少年部筆頭先輩としての立場、後輩に指導する立場が、
空手に対する理解を深め、指導力を高め、リーダーシップが取れる子に成長する。
ということに繋がります。
またこれは、子供たちだけに限らず、一般部、黒帯、指導員、先生となっても
実生活や社会の中、会社の中においても、すべて「立場が人を作る」ということがあります。
子供たちは、小学生など一年生から六年生に進級して行くなかで、
急に六年生になってから、リーダーシップをとれる子になった。なんていうことはまず無いと思います。
周りはみな同級生なのだから、一年生のとき、引っ込み思案なら、三年生でも、六年生でも大体クラスでの立ち位置は同じでしょう。
しかし道場は異年齢教育の場です。
低学年のとき、引っ込み思案な白帯でも
高学年になれば誰でも
いつの間にか「先輩」になっているのです。
その時に、引っ込み思案な子でも
必然的に、後輩を指導し、引っ張っていく先輩という立場に立たされます。
小学校生活ではリーダーシップを取ることが出来ない子でも
道場ではリーダーシップを取らざるを得ない立場になっているのです。
空手を習ってはじめは大人しく
引っ込み思案な子でも
積極的でリーダーシップを取れる子に育っていく
過去に教えた子たちはそうして成長してくれました。