立場が人をつくる

昨日のブログでは、


「教えることは教わること」とか

 

「教えることで学びリーダーシップをとれる子に」ということを書きました。

 

教えることで学びリーダーシップをとれる子に・教育は忍耐・効く蹴りのコツとは?

 

昔から言われていることですが、空手ではよく「帯の魔力」なんていうことが話題になります。


どういう事かと言うと、


例えば、入門も同時期で、実力が拮抗した2人の空手家AとBがいたとします。


やる気もあるので、毎回同じタイミングで昇級してきました。


ある時、Bは仕事の都合で審査会を受けることが出来ずに、Aだけが昇級審査を受け合格、Bより上の帯となりました。


その後、試合でAとBが対決することになりました。


するとこのような場合、実力は同じくらいなのに、多くの場合、上の帯となったAが勝つことが多いのです。


これがいわゆる「帯の魔力」。


おそらくAは「下の帯に負けられない」と言う強い気持ちでBに勝つことが出来たのでしょう。

 

これは、「強くなったから帯が上がった」もあるでしょうが、「帯が上がったから強くなった」


「立場が人を強くした」「立場が人を作った」と言えます。


昨日のヒヨの例をとっても


少年部筆頭先輩としての立場、後輩に指導する立場が、


空手に対する理解を深め、指導力を高め、リーダーシップが取れる子に成長する。


ということに繋がります。


またこれは、子供たちだけに限らず、一般部、黒帯、指導員、先生となっても

 

実生活や社会の中、会社の中においても、すべて「立場が人を作る」ということがあります。

 

子供たちは、小学生など一年生から六年生に進級して行くなかで、


急に六年生になってから、リーダーシップをとれる子になった。なんていうことはまず無いと思います。


周りはみな同級生なのだから、一年生のとき、引っ込み思案なら、三年生でも、六年生でも大体クラスでの立ち位置は同じでしょう。

しかし道場は異年齢教育の場です。


低学年のとき、引っ込み思案な白帯でも


高学年になれば誰でも


いつの間にか「先輩」になっているのです。


その時に、引っ込み思案な子でも


必然的に、後輩を指導し、引っ張っていく先輩という立場に立たされます。

 

小学校生活ではリーダーシップを取ることが出来ない子でも


道場ではリーダーシップを取らざるを得ない立場になっているのです。


空手を習ってはじめは大人しく


引っ込み思案な子でも


積極的でリーダーシップを取れる子に育っていく


過去に教えた子たちはそうして成長してくれました。