太気拳には希望がある 2

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太気拳には希望がある 2

転勤

太気拳には希望がある2

1からのつづき

それからは二段になった嬉しさと、30歳を目前にしての年齢的な焦り、

「これが俺の限界」と決め付けた絶望感がごちゃ混ぜになった複雑な気持ちで稽古しておりました。

20歳のころは、「あと10年あるから頑張ろう」と同い年の先輩と話をしていたのを、

なぜかタイムリミットのように感じていたのだと思います。

もちろん週2.3回のウエイトトレーニングはこれまでどおり行い、試合にも出てはいました。

このころは、「強さ=パワーとスタミナ」と考えて疑いもしませんでした。

こうしてウエイトの伸び(より高重量を上げられる)が強さ、実力の伸びという、ウエイトが主、空手が従といった稽古が2年ほど続きます。

もっとも、このパワー至上主義ともいえる考えは、白帯のころからずっと続いていたことではあります。(まあパワー空手全盛期でしたしね)

この生活が変わる事になるのは転勤がきっかけでした。


つづく           太気拳修行記へ戻る